国内外から注目を集める都市「福岡」
アジアのゲートウエイである福岡、九州エリアは、その立地特性、地域リソースの再構築と更なる開発余地から、近年、日本国内の中でも特にその資産価格上昇への期待感が高まっており、国内外の投資家・ディベロッパー等からの注目が集まっています。
人口の増加も顕著
福岡市は全国にも珍しい人口が増加している自治体であり、２０００年には１３４万人だった人口が、２０１０年には１４６万人、２０２０年には１５９万人と増加しています。
（参考）コラム：福岡市の成長の理由
福岡市は全国で８番目に人口密度が高い大都市で、国内外の住みたい街のランキングにおいて世界的にも上位の街との評価を受けています。
動き出した２つのビッグプロジェクト
福岡市の中心部である天神～博多駅のエリアは、これまで開発が進んでいませんでしたが、現在進行中の「天神ビックバン」、「博多コネクティッド」という２つの大規模な再開発プロジェクトにより、ここに来てビルの建て替えや商業施設の開発などが一気に進展をみせています。
福岡市の中央部分は、航空法の制限等により、商業施設やオフィスビルの高さがビルの高さが大きく制限されていました。天神地区では高さ７４ｍの制限があり、約１０階程度のビルしか建設ができず、これが福岡という街のポテンシャルを十分に活用できない原因となっていました。しかし、天神ビックバンによる規制緩和により、天神駅の周辺に２５階建てのビルが建設されています（福岡ビル街区建替プロジェクト）。
また、博多コネクティッドでは、JR博多駅を中心とした半径５００ｍのエリアについて、積極的なビルの建て替えを進めており、今後１０年で20棟の先進的なビル開発が予定されています。ＪＲ博多シティの拡張計画を中心とした博多駅空中都市構想などにより博多駅周辺も今後１０年間で様変わりしていくことが予想されています。
このように２０００年～２０２０年まで航空法など各種規制により思い切った開発が難しかった福岡市の中心部が「天神ビックバン」、「博多コネクティッド」という２つの大規模プロジェクトにより、動き出し、今後１０年間で福岡市の天神～博多エリアの様相は一変することになります。
福岡市近郊エリアを巻き込んだ開発へ
さらに、これらのプロジェクトに触発されるかのように、「天神ビックバン」、「博多コネクティッド」の対象エリア以外の不動産取引やビル開発、ホテル開発、商業施設開発が動きだしたというのが福岡市の現状です。
今後は、「天神ビックバン」、「博多コネクティッド」の進展、２０２２年には天神（大名）地区にリッツカールトンのホテルを誘致する旧大名小学校跡地活用事業など大きな不動産開発プロジェクトが控えています。
これらの大開発に付随するようにマンションや商業施設、物流倉庫のニーズが増加しているのが現在の福岡市の状況です。
福岡市の主なプロジェクト
- 航空法高さ制限（天神明治通り地区 約17ha，旧大名小学校跡地 約1.3ha）
- 官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」，スタートアップカフェ
- 天神1丁目南ブロック（地区整備計画策定，地下通路整備）
- 天神地下街仮設車路の有効活用（天神ふれあい通り駐輪場・地下通路）
- 旧大名小学校跡地まちづくり
- 水上公園
- 地下鉄七隈線延伸事業
- 交通混雑の低減に向けた駐車場の隔地化・集約化
- 都心循環BRTの形成
- 天神ビッグバンの奥座敷（西中洲）の魅力づくりに向けた道路整備と景観誘導
- 春吉橋賑わい空間の創出
福岡市の今後予定されている不動産プロジェクト
- 綱場プロジェクト（博多区綱場町の福岡第一ビル、福岡MDビル建替計画）竣工：２０２１年予定
- 旧大名小学校跡地活用事業（リッツカールトンホテル） 竣工：２０２２年予定
- 福岡空中投資構想（（JR博多駅の拡張）） 竣工：２０２２年予定
- 福岡ビル街区建替プロジェクト 竣工：２０２４年予定
- 天神MMTビル再開発 竣工：２０２４年予定
- ヒューリック福岡ビル再開発 竣工：２０２４年予定
- 天神西通りビジネスセンター・住友生命福岡ビル再開発 竣工：２０２４年予定
- 福岡東総合庁舎有効活用事業 竣工：２０２５年予定（その他の予定されている開発計画）
- 日本生命ビル、福岡三栄ビル一体再開発
- ヒューリック福岡ビル再開発
- 福岡市役所北別館再開発計画
国際金融都市へ
これらのプロジェクトに加えて、福岡市はベンチャー起業都市や国際金融都市を目指して国外からの投資の拡大予想されいています。これらの計画により、今後の地価の上昇も見込まれており、多様なアセット開発のニーズが高まっています。私たちは、ディベロッパー、開発事業者、投資家の皆様方のニーズに合わせた様々なアセット種別の投資案件のご紹介を致します。